ふつつかな父娘ではありますが

 

最初読んだ時の感想は 「この2人はこれからどうなってしまうの!?」 でした。 大財閥の孫として生まれ、有名実業家として活躍中の馨。 両親に先立たれ、遠い親戚の家で働きながら健気に真面目に暮らしている苗。 青年馨と女子高生苗、生活スタイルも、育った環境も、現在の立場も、全てが全く異なる2人ではあるものの、とある出来事かきっかけで、今まで1度も会ったことがなかった2人が父と娘の養子縁組を組むことから話が始まります。 ある日突然、父と娘になり、一緒に暮らすことになってしまった歳の差約10歳の2人。 最初は何もかもが合わず、噛み合わないばかりではあったものなの、一緒にいるうちに互いの心境に変化があって……。 家族の大切さを何よりも理解し、その存在に焦がれている苗。 だからこそ、苗にとって得ることが出来た新しい形の「家族」が大切で愛おしくてたまらない。 馨もまた、自分が忘れかけていた「家族」の温かみ、大切さを思い出し、苗と自分で何よりも大切にしたいと心から思える「家族」になることを望みます。 けれでも、一緒に過ごせば過ごすほど、互いに互いの存在が「家族愛」よりもっと親密な関係でありたいと思うように。 「これ以上、父と娘より、近づいてもいいのか……?」 「父と娘である以上、これ以上の感情を持ってしまっていいのか……?」 揺れ動き、悩む2人。 ドキドキハラハラしながら、先が気になってしまうホームスイートラブストーリー。 読み始めると、とにかく続きを読みたくなってしまいます。

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